ストラテジ~法務~
こちらも覚えて置くといいかとおもいます。
マーケティング戦略において目的を達成するために、適切な複数のマーケティングツールを組み合せてマーケティングを展開することをマーケティングミックスといいます。
代表的なものとして、売り手側の視点からマーケティングを考える4P理論があります。4Pとは、
●Product(製品):製品やサービス
●Price(価格):価格設定
●Place(流通):販売経路、立地
●Promotion(販売促進):広告
のことで、これらに分類されるマーケティングツールを組み合わせてマーケティングを実行します。
・顧客別のRFM分析
RFM分析とは、最新購買日(Recency:R)・購買頻度(Frequency:F)・累計購買金額(Monetary:M)の3つの指標を用いて顧客を分析する手法です。
最新購買日:顧客が商品を最後に買った日です。
購買頻度:顧客が商品を購入した回数です。この回数が多いほど、優良顧客といえます。
累計購買金額:顧客が購入した商品の合計金額です。この金額が高いほど、優良顧客といえます。
この3つの指標を用いて顧客を分類することで、優良顧客を特定できます。そして、その顧客のRFMの推移を調べれば優良顧客が増えているのか減っているのかが判断できます。したがって、この分析は適切です。
・新規顧客のデモグラフィック分析
デモグラフィック分析とは、年齢や性別、住んでいる場所、職業などによって顧客を分類し、分析する手法です。新規顧客をこの手法で分析すれば新規顧客の分類はできますが、既存の顧客に対する購買行動の分析ができません。また優良顧客かどうかもわかりませんので、この分析は適切ではありません。
・新商品のPOS分析
POS分析とは、小売店やコンビニエンスストアなどで使用される、商品情報や販売情報の集計機能を持つシステム(POSシステム)を用いて、商品の売上動向を分析する手法です。商品の売上状況は素早く把握できますが、顧客の購買動向については調べられませんので、この分析は適切ではありません。
・店舗別商品別売上高のABC分析
ABC分析とは、品質管理や在庫管理などを行う際に、管理すべき項目の重要度や優先度を明らかにするための分析手法です。管理対象項目を、重要度の高い順にA、B、Cの3つのランクに分けて管理します。例えば商品別の売上高を比べてどの商品が売れ筋なのか、ほとんど売れない商品はどれか、などを調べたりします。しかし、顧客の購買動向は調べられませんので、この分析は適切ではありません。
・グループウェア
→グループウェアとは、企業や組織内で情報共有するためのソフトウェアです。ネットワークに接続したコンピュータ同士で情報を共有します。グループウェアには、電子メールや電子掲示板、電子会議などのコミュニケーション機能やワークフロー機能などがあり、コミュニケーションの円滑化や情報の共有化を実現することで業務効率を高めます。
・データマイニング
→データマイニング(Data mining)とは、データベースに蓄積された大量のデータを統計的・数学的手法を用いて分析し、データの規則性や関係性を導き出すデータ分析技術です。蓄積されたデータから顧客の行動データやニーズを分析したり、顧客層を把握するなど、あらゆる場面でデータを有効活用するためにデータマイニングの技術が用いられます。
・プロセスモデリング
→プロセスモデリングとは、業務プロセスを誰もがわかりやすいように図式化することです。
・ワークフロー
→ワークフローとは、業務の流れを図示したり、ルール化したものです。ワークフローを基にネットワーク上で業務を行う仕組みのことをワークフローシステムといいます。ワークフローシステムでは、業務のスピード向上や効率化を図ることができます。
SWOT分析とは、組織内外の環境を分析する手法で、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの要素を分析・評価します。
●強み: 内部環境で有利な面のことです。
●弱み: 内部環境で不利な面のことです。
●機会: 外部環境で有利な面のことです。
●脅威: 外部環境で不利な面のことです。
・インダストリアルエンジニアリング
企業などの組織が人、物(資材、設備など)、金、情報などの経営資源をより効率的に運用するために、組織の構成や作業手順・工程などを分析・評価して改善を進めていく手法をインダストリアルエンジニアリング(IndustrialEengineering)といいます。
・コンカレントエンジニアリング
製品開発の各プロセスにおいて、異なる部門が担当する複数の工程を並行して進め、各部門間で情報を共有しながら共同作業を行なうことにより、主に開発期間の短縮を図る手法をコンカレントエンジニアリング(Concurrent Engineering)といいます。”コンカレント”とは”並列”や並行”という意味です。
・バリューエンジニアリング
製品やサービスの機能とコストの両面から評価し、そのバランスを見極めて、製品やサービスの価値が最大になるようにする手法をバリューエンジニアリング(Value Engineering)といいます。
バリューは、"価値"という意味です。製品は必ず製造される過程で価値が生み出されますが、その製造過程のどこで価値が最大化されるかに着目して、その過程の効率を高めていく手法です。
・リバースエンジニアリング
既存のシステムやプログラムを解析し、システムの仕組みや要求仕様を導き出していく手法をリバースエンジニアリング(Reverse Engineering)といいます。
リバースは、"逆、反対"の意味です。通常の設計→開発→運用の流れ(フォワードエンジニアリング)に対して、逆の作業手順を行います。
具体的には、他社が開発したシステムをリプレース(置き換え)する場合などに、リバースエンジニアリングを行って、設計書を導き出します。