マネジメント~ソフトウエア開発管理技術~
こちらも覚えておくといいかと思います。
国際規格であるISO/IEC 12207のシステム開発プロセスは、以下のように実行されていきます。
1.システム要件定義:システムの対象範囲を決定し、必要な機能や能力、運用方法を決定します。
2.システム方式設計:システムを構成するハードウェアやソフトウェア構成、手作業で行う項目、関係する外部システムを具体的に検討します。
3.ソフトウェア要件定義:システム方式設計に基づいて、ソフトウェアの利用者から見える部分(画面やデータ項目など)を定義します。
4.ソフトウェア方式設計:ソフトウェア要件定義に基づいて、ソフトウェアの構成要素を定義します。
5.ソフトウェア詳細設計:ソフトウェア方式設計に基づき、プログラムの内部構造を設計します。
6.コーディング・テスト:ソフトウェアのプログラミングと単体テストが実施されます。
一般的なシステム開発プロジェクトでは、ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP:Software Life Cycle Process)を考慮して作業が進められます。ソフトウェアライフサイクルプロセスとは、企画、要件定義、開発、運用、保守のそれぞれのプロセスについて、各プロセスで行うべきことをまとめたガイドラインです。
●企画プロセス:
経営事業の目的、目標を達成するために必要なシステムの機能をまとめシステム化構想を立案し、各システムの開発順序や概算コスト、費用対効果やリスク、納期などを分析して、システムを実現するための計画である、システム化計画を立案します。
●要件定義プロセス:
利用者のニーズを把握し、システムが満たすべき性能や、機能などを明確にし、業務要件を定義します。コストや運用の面から実現可能であるかの検討も行います。また、それらの内容について利害関係者間で合意します。ユーザインターフェイスやデータ項目についてもこのプロセスで決定します。
●開発プロセス:
システムに必要なソフトウェアの要件を定義し、それらのソフトウェアの開発を行います。システム要件定義,システム方式設計,ソフトウェア要件定義,ソフトウェア方式設計,ソフトウェア詳細設計,コーディング,テスト,システム結合,ソフトウェア導入,ソフトウェア受入れ支援などの作業が行われます。
●運用プロセス:
開発したシステムを実環境でシステムを運用します。運用テスト,システム移行,システム運用および評価などの作業が行われます。
●保守プロセス:
ソフトウェア欠陥の改善や性能改善など、システム納入後にソフトウェアを修正する作業を実施します。